人を幸せにすると言われている、CampaniaのBeneventoに伝わる魔女をさす”Strega”というリキュールです。Torta capreseにかかせないリキュールで、Babaにも入れたりしてました。この前までイタリアに行っていた元スタッフからのおみやげですが、その他色々いただいたので、最近新作メニューを考えるエネルギーがなかったのですが、やっと今の人数にも少し慣れてきたので、重い腰をあげて考えてみようと思います。料理を考える時、まずイタリアで食べた賄いの料理や食べ歩いた料理を思い浮かべながら考えるのですが、次にスタッフにどう伝えるかが難しいですね。イタリア料理自体フランス料理に比べて簡単に出来てしまう事もあり、それを理由にイタリア料理を目指す若者も沢山いますがオリーヴ油、ワインヴィネガーの使い方、ソースの煮詰め方で見た目は同じでも全く違うものが出来ます。そこがイタリア料理の難しさでもあり面白さでもあるのですが。ただ私の場合基本はイタリアを感じるかです。約20年前にうさんくさい東洋人の私を受け入れてくれて、一緒に働いたイタリア人の仲間がいたからこそ、京都にいてもイタリアを感じる料理が思い浮かぶのかも知れません。早速ですが、しっとりとしたチョコレートケーキの中にたっぷりのアーモンドと胡桃が入ってStregaのほんのり香るトルタカプレーゼを焼きたいと思います。
