今私達に出来ること。阪神大震災の時一番迷惑だったのが、自称ボランティアの人達と野次馬です。復興するには莫大なお金と時間が必要だと思います。私から僅かですが、義援金をさせていただきました。あとお店でも被災された方々を支援する為に義援金の募集を開始しました。皆様のご協力お願いします。人と人とが繋がっていきましょう。ただ西日本に住んでいる私達はいつも通り、前をみて毎日元気に働いて、日本経済少しでも支えられたらと思います。
阪神大震災まで働かせていただいたのが、西宮の苦楽園にあった”Osteria Enoteca”さんで2年間お世話になりました。イタリアワイン社会が東京一辺倒だった80年代後半、関西にもイタリアワインの流れをつくっていただいた八島シェフ。秋になるとGAJAの木箱がこれでもかという位届き、Angelo Gajaが来日すると必ず八島シェフに会いに来られGAJAの古酒を二人で飲まれてる姿を何度も拝見しました。イタリアであれほど探して見つからなかった、Pergole Torte1985 Alberto Manfredi作のエチケッタボトルを発見したのも、Osteria Enoteca>でした。空瓶を貰ってかえり部屋にずっと飾ってました。八島シェフによく言われたのが、調理師とはなにか?調理師という漢字は調べるの調、道理の理、師匠の師と書きます。調理というのは機械がやるわけではないので、毎回色々な意味で違います。それを毎回同じに作る、もしくはお客様に合して作る。それが出来なければいけない仕事です。その為には物を作る過程でなぜそうなるのかという事をずっと調べてます。そこには100%の答えがなく永遠です。調べて理にかなう事の師にならないといけません。そして今でも八島シェフがよく言われるのが“自然に感謝、文化に敬意、そして、人に愛”本当にそうだと思います。