来月も宜しくお願い致します

イタリア料理は、私達からしたら外国料理です。それを食べる、作るという行為は文化を学ぶ事だと思います。

ただ、文化とかどうでもいいくらい美味しい料理がイタリア郷土料理だと思います。

30年前では、材料が全く揃わなかった時代に先駆者達は苦労してイタリアに近づけたいという一心で頑張ってた思うのですが、いつしか、、、、、

この現在イタリアより良い食材が入る時代に、イタリア料理として何を食べて頂くのでしょうか、何がイタリア料理なのでしょうか?

日本人が喜んで受けるイタリア料理?日本人にしか出来ないイタリア料理?東京風や京都風なイタリア料理?

少なくともイタリアで過ごされていた日本人には、違和感を抱くイタリア料理があると思います。

私の個人的な見解としては、イタリア料理という文化を調理させて頂く仕事に対して真剣に向き合っていますか?

それだけです。

Cervello di abbacchio fritto(仔羊脳みそのフリット)

メニューに載せておりません。フリット=海の幸では無いです。

ぎゃぁぁぁ!となるのも理解出来ます。鮟鱇肝や鱈白子を食べる日本人に対してぎゃぁぁぁとなるイタリア人も理解出来ます。

私自身、フリットミストといえば脳みそなどのホルモンとズッキーニの盛り合わせというイメージがございます。

Coratella di agnello alla romana

ローマの春の肉料理と言えばこれだ。

カルチョーフィと煮込むのが多いCoratella、仔羊のホルモン。今回はタン、肺、レバー、心臓。しつこいようですが、当店は変わった料理をしたいわけではありません。私が食べて、飲んで美味しかったイタリア料理を作りたいだけです。

水牛のモッツァレラなど、イタリアから毎週入荷する日本です。

ナポリ人からすると不思議な世界だと思います。

生で食べれるのか?

そうです、モッツァレラは冷蔵庫に入れてはいけないのです。

当日に当日の早朝に出来たモッツァレラをナポリ人は食します。

正直少しナポリより硬いかなというのは、食べて感じすますがここまでイタリアというよりナポリを感じれるモッツァレラは無いと思っております。

そんな難しい事はええねん。解ります。解ります。

ただ本当のイタリアを食べて頂きたいという気持ちはずっと持っております。

自分が悪いのですが、こういう事故をしてあと何年作れるのかな?と最近いつも考えます。

イタリア料理はそんな難しい事を考えなくていいくらい、美味しい料理だと思って毎日作らさせて頂いております。

3月から京都がもっともいい季節になりますので、じゃんじゃんご予約お待ちしております。

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