パソコンの調子が悪く、新しいパソコンを買ったらシステムが違うくて、なかなか更新できませんでした。すいません。
突然ですが、食後のカップッチーノ,カッフェラッテのご提供を中止しました。前にも少し触れましたが、カップッチーノとカッフェラッテは食後に飲む飲み物ではないです。14年前の”il cantuccio”のオープンの頃、まだエスプレッソで入れるチェーンコーヒー屋さんが普及してなかった頃に、食後のコーヒーはエスプレッソコーヒーしか置いてなく、それはそれは叱られました。「なんだ、この少ないコーヒーは!ランチだからけちっとるのか?」など、哀しい苦情ばっかりでした。それでもブレンドコーヒー(ホットコーヒー)は出さなく、それなら少しでもエスプレッソ文化に触れて貰おうと思い、カップッチーノをお出ししました。それから、エスプレッソコーヒーチェーンのお陰?でカップッチーノが日本人の中で当たり前の飲み物になりました。別にイタリア人に教えられた訳ではないのですが、食後にカップッチーノなんていらないでしょう。確かにここは日本だから、日本人に合わしたらいいじゃないかという意見もわかります。イタリア人は、日本茶に苦いからといって砂糖を入れて飲みます。それは別にイタリア人だからいいのですが、それがイタリア人の中で常識になり、日本茶は砂糖をいれて飲む飲み物という間違った文化になり、イタリアのお鮨屋さんで最後日本人にもお茶と砂糖を持ってこられたら、やっぱり違うなという気持ちになってしまいます。20年くらい前、スパゲティはフォークとスプーンで食べてた時代もありました。その頃より大分イタリア料理文化が浸透してバリスタなる職業のかたもいるこの時代だからこそ、あえて食後のカップッチーノのご提供を辞めました。ご理解のほどよろしくお願いします。
写真は、illy発祥の地トリエステのバールで飲んだマッキアートかな。でもエスプレッソは、ナポリで飲むのが一番おいしいです。レバー式のマシンで私でもびっくりするくらいの抽出量で、濃厚で大人な苦味に砂糖をたっぷりと入れると芳醇な香りがするエスプレッソ。北イタリアで飲むエスプレッソは、自動のマシンで抽出量も多く、酸味も強く少し香りも弱いように感じます。皆様も是非食後はエスプレッソにたっぷりの砂糖をいれてどうぞ。