今回のイタリアで真っ先に日程を調整したのが、マルケ州にあるワイナリーのOasi degli angeliがやっているトラットリアに行くことでした。とりあえず、すごい評判がよくてガイドブックとかでも常にいい評価を受けているのですが、私の周りに残念ながらこのワイナリーにいったことがある人はいても、このトラットリアで食べたことがある人がいなかったので、どうしても行きたくコンタクトとってたのですが、営業が金、土のディナーと日のランチだけなので、土、日で調整したのですが、行きたい日が団体さんが入ってるとかで無理だったのですが、営業していない土曜日のお昼に畑とかセラーを見学してその後、一緒にそのトラットリアでごはんを食べようということになり行ってまいりました。
Cupra Marittimaというアドリア海に面した小さな町にあります。ちょうど町に入った時にガソリンが無くなったので、入れて貰ってから場所を尋ねたところ、スタンドのお兄ちゃんが自慢げに、あそこのワインはおいしいぞと言って、連れていってくれる位の勢いで、次の橋の手前の道を2キロぐらい山の方に上がっていったところにあると教えて貰い、舗装もされてない山道を登ったらこんな小さな看板があるだけでした。
少し早く着いたのですが、呼び鈴を鳴らすと快く応対してくださり、こんな立派な門を開けていただきました。(犬が迎えてくれます)
当主のマルコと挨拶を交わして、「早速だが先試飲するか?」と尋ねられ断る理由もないので「はい」と答えると、自らKurni’10とKupra’10を抜栓してくださり、先にKupraから試飲です。このワインを造ってるのを、Gambero Rossoで5年くらい前に知ったのですが、今回初めて飲みましたが、すごくエレガントでした。何十年と熟成したボトルをいつかリタイアした後に豪華客船のデッキで飲んでみたいワインがまた一本増えましたが、今回購入してません(あかんやん)。あと”Esedra”というトッレビアーノ主体の白ワインを造ってたはずなので聞いてみたところ、’97と’98のヴィンテージだけ造って今では自家消費用にだけ白ワインは造っているみたいです。
続いてKurniですが、プルーンを一気に10個くらい食べるくらいの濃縮度です。完全にフルーツです。グラス2杯ずつくらい試飲してからマルコが畑を案内してくれました。かなりの密植率で有名ですが、古い畑と新しい畑と見せて貰いましたが、古い畑で50cm、新しい畑では30cm間隔で株が植えられております。一本の株からは一本の枝のみです。ちょうど畑仕事を、マルコのお父さんとお母さんがされてたのですが、職人の農家の人て感じで惚れてしまいそうでした。
続いてステンレスタンクとBarricaiaの案内をしていただきました。区画別に醸造して樽にチョークで暗号みたいに書いてありました。
トラットリアに戻って、いよいよプランツォです。マルコの奥さんのエレオノーラがシェフです。最初に出てきたのが、自家製生ハムです。今回のイタリアで食べた中でナンバーワンでした。かなり分厚く切ってありますが、塩気と熟成の香りのバランスが最高でした。
パンに自家製オリーヴオイルです。このオリーブオイルが大変美味しかったので、購入したい旨を伝えたら、最後お土産に頂きました。Grazie!
若い熟成のペコリーノチーズにたっぷりのオリーヴオイルをかけていただきます。
カルチョーフィのマリネです。これ旨すぎです。
最後にolive ascolaneです。今回色々なところで食べたマルケのアスコリピチェーノの郷土料理のアスコラーナ風オリーヴです。普段のトラットリアは、前菜2品とパスタ2品とメイン料理で50ユーロだそうです。次回もう一度リベンジしたいと思っております。
トラットリアのワインセラーも見せて頂いたのですが、かなり私好みでした。
最後にカタログにサインをして貰いました。
食後エスプレッソを頂いてたら、マルコに「この後何か用事があるのか?」と聞かれたので「なにもない」と答えたら、もう一軒ワイナリーに行かないか?と言われ断る理由もないので即答で「行きます」との返事をすると、アポイントをとってくれて15時に急遽”Maria Pia Castelli”という日本に入っていないワイナリーを紹介して貰い、マルコ達にお別れをして車で高速に乗って向かったのですが、途中まではちゃんと教えて貰った通り向かえてたはずだったのですが、案の定迷子になってしまい、バールの前でたむろしてるおじさん達に尋ね30分遅れで到着した次第でした。遅れた事をお詫びしたら、そんなことよりマルコの所にi-pad忘れてきただろと言われ、ソムリエ君がすっかり忘れてきたらしく、あとでマルコが届けにきてくれることになりました。聞いた事もないワイナリーです。1999年創立の若いワイナリーで、大変仲の良い感じのいい夫婦がされております。マルケでは珍しくサンジョヴェーゼを造ってましたが、どこかカベルネっぽい感じでした。バリックから直接試飲をさせていただき、テイスティングルームでボトルワインを試飲しながら、イタリアの税金の話などをしてたら、Casolanetti夫妻がi-padを届けていただき折角ですので皆様と記念撮影いたしました。
大変有意義な一日を過ごすことができました。