ワインという飲み物は今も昔も、何か特別な飲み物というのは、昔よりはましになりましたが、今もまだあると思います。
ワインと言うと、【難しい、堅苦しい、めんどくさい】のイメージを払拭したくて、ボッカデルヴィーノをオープンしたのですが、イタリアに行って感じたのが、ワインという飲み物を難しく、堅苦しく、めんどくさくしてるのは私達なんだなと気付きました。
”ワインを楽しんでいる風景”を今回も沢山、体感してきました。その食卓のテーブルにのっているのは、カラッフェに入っている”vino della casa”いわゆるハウスワインです。最初にワインは?と聞かれ白なり赤と答え、あと1/4か1/2か1Lかを伝えるだけです。本当に自分らで造ってるハウスワインもあれば、地場品種を使ったワインを提供してくれるところもあります。素直に美味しいです。
ビールを飲まれる方とか、何も考えずに”最初にビール下さい”と言われて銘柄とか関係なしに飲む感覚。でもアサヒかキリンか選べますけどとなると、”じゃキリン下さい”とちゃんと好みがあるというのを、ワインで出来たらいいなとの思いでオープンしました。”赤ワイン頂だい”と言われ、サンジョヴェーゼかネッビオーロどっちにしましょ?と聞いたら”サンジョヴェーゼ”て答えてくれる飲み物にしたいと思っておりました。その為には、まずワインという飲み物に対しての抵抗をとらないといけないと思うのですが、私がやってたのは抵抗をつけるやり方だったのかなと反省しております。講釈を垂れながら飲むのではなく、大げさではなく、人生を楽しんで心を豊かにする為にある飲み物だと思っております。
スタッフに対しても”形”を教えすぎてたのかな…
ワインも料理も最も重要なことは喜びを与えてくれることである
料理もワインも雰囲気も重要であるが、何よりも重要なのは食卓を共有する人と喜ばしい時間の輝きなのである