もう4月になりましたね。このブログをストップしてから沢山に人に”辞めんたんだね、楽しみにしてたのに”とお声をかけていただきありがとうございました。また、少しづつアップできたらと思っております。
わたしは、5年ぶりにインフルエンザにかかったみたいで、先週末にご来店いただいたお客様には大変ご迷惑おかけしてすいませんでした。営業の方も休んでばかりでご迷惑おかけしました。未だに少し熱があり、すると悪いことは続くもので、歯のかぶせまで昨日とれてしまい、年を重ねていることを痛感している今日この頃です。
少しこのブログを借りて、ボッカデルヴィーノのお知らせをしたいと思います。
まず、やっぱり消費税の話からです。野田政権が消費税アップすると決めてから、色々考えました。単純な話、今の戴いてる額から3%アップしたら済む問題だと思ったのですが、この業界はやはりイタリアからの輸入品によって成り立ってる部分が大きくあります。そして昨年の暮れから、円安の影響で色々なイタリアからの食品等が値上がりはじめました。4月からの値段だと、正直昨年に比べ10%以上、上ってるものもあります。イタリアだけではなく日本でも、牛肉や豚肉にあげる餌の値段があがり軒並み価格が高騰しております。到底3%アップでは無理なのが現状です。そんなこともあって、昨年から色々なものを自分で作るようになりました。今では、ワインビネガーも作っております。グラスワインで使用して、残った様々なすんばらしいワイン達で作るビネガー、芳醇です。
でもどうしても作れないのが、ワインやパルミジャーノやペコリーノロマーノなどのハードチーズです。作ろうと思えば作れるのか知りませんが、でもなんかちゃうなというのが現状です。
うだうだ長くなりそうなので、結論からいいますと、消費税を外税で8パーセントご負担お願いすることとなります。ただし今まで戴いていた、サービス料は廃止します。そのかわり18年前に長岡京市でやったコペルト方式を取り入れたいと思います。長岡京のお店で一番苦情の多かった”コペルト”とは?イタリアでは当たり前なのですが、席代です。イタリアでは、テーブルに必ずクロスをしてくれます。パンも当り前にたくさん籠に持ってきてくれます。これがコペルトと思って下さい。クロスも要らんしパンも要らんからコペルトまけてとかありえません。ただそれだけなら面白くないなと思い、当時まだこんなにガス入りのお水が市民権を得る前から、ガス入りとガスなしのお水を選べるようにしたのですが、大変不評だったのを思い出します。今、毎年何千人というコックさんがイタリアで修業する時代なので、思い切ってトラウマをはねのけてくれるという思いでコペルト方式を採用します。
次に、ランチ営業なのですが、すごく考えました。今の時代、弁当が250円で売っている時代です。ランチ営業てなんなんだろう?と考えた一年でした。特にアラカルトで営業してるお店のランチて、お客様は一体何を期待して来られるのだろう?ランチで800円で食べれるのに、ディナーだとパスタだけで1500円もする。この矛盾をずっと考えてました。昨今の流行りのバルみたいに、ランチ辞めて夜遅の営業形態にするのが、無難なんだと思います。ただ普通な事が大嫌いで、どうしても違うことがしたくなる立ちなので、ランチもアラカルトでいこうと思います。ただアラカルトにすると、皆様のご心配は察します。お値段ですよね。そこもちゃんと考えて今より楽しく過ごしていただけるよう考えております。
最後に、このお店をどうしても”エノテカ”にしたいという事だけはご理解ください。そうエノテカ=ワインです。ワインを口にして楽しんでいただけるお店というコンセプトでやってまいりました。平日のお昼から誰がワイン飲みながら、だらだらするんだという圧倒的な意見も分かります。でも、10%でも5%でも求めているお客様がいるかな?というのが私の思いです。彼女と喧嘩して飲んだワインはその時は美味しくないかもしれませんが、何年後かにきっと思い出として残っているはずです。そんな、すばらしい思い出を作ってくれる飲み物はワインだけだと思っております。
私も日本でイタリア料理によく食べに行きます。イタリア料理に限らず、ビストロ、割烹、蕎麦、中華、なんでも料理店はいいのですが、勉強させていただくという気持ちはどのジャンルでもありますが、その前にその一回の食事が楽しいかどうかが一番重要だと思います。わたしが楽しいと思うお店は、仲間達と共に食卓を囲み、大好きなワインがあって、そして何よりもイタリアがあるお店です。
そんなお店づくりを目指したいと、常日頃考えております。システムも色々変更するところもありますが、どうぞご理解の程よろしくお願いします。
写真は、改革第一弾”ロゼッタ”ですが、あともう少しです。無い頭で試行錯誤しております。
ただ私の場合、改革をするにも少し時間がかかりますので、いっぺんに変わるのではなく、少しずつ変わるのでよろしくお願いします。
最後に、4月の一週目は毎年恒例の出張料理ですので、お休みいただいております。