イタリア人にとってクリスマスの次に大事なキリスト教の行事がパスクアです。日本人には馴染みのないパスクアですが、私にとって絶対忘れる事が出来ない日です。バールとかはこの時期、写真のように”Uova di Pasqua “と呼ばれるチョコレートが綺麗にラッピングされて、ショーウインドにいっぱい飾られます。
南イタリアでは、必ず仔羊が食卓にのぼります。どの肉屋さんでも予約受付中の張り紙が貼っております。
春の知らせを教えてくれるパスクア。この時期イタリア人の挨拶は、別れ際に” Buona Pasqua”と言って皆さんゴールデンウイーク前の日本人みたいにうきうきされておりますが、私にとっては、ただただ恐怖の日でした。何故なら宗教上パスクアは、仔羊を食べる習慣があるはずなのですが、私が働いていたお店は場所柄、仔羊どころか肉料理が一切なかったのに、一年でランチ・ディナーとも一番忙がしかったです。パスクアが近づき、卵チョコを見るとあの長い一日の恐怖が蘇ります。日本に帰ってからも、何度か夢でうなされるくらい、私にとって忘れられない祝日パスクアの話でした。ちなみに今年のパスクアは１カ月前に終わっております。
