イタリアに色々なレストラン協会みたいなのがありますがその中の一つ”LE SOSTE”。その昔、LE SOSTE に加入しているリストランテで働くのが、私だけかもしれませんがステータスでした。今回行ったリストランテでLE SOSTEに加入されているところがありました。いつもトラットリアばっかりだったので、久し振りのリストランテでしたが、本当に感動してしまいました。もう私がリストランテをやる事はないと思いますが、25年前の自分が働いていた時にタイムスリップしたかのようなリストランテでした。ディナーにお邪魔させて頂いたのですが、”I SOLI PRIMI”というミネストラを中心にプリモだけのコースを堪能して、帰り際に翌日の朝にバールスペースでコーヒーを飲みにおいでと誘われたのですが、近くの町のアンティーク市に行きたかったので、朝早く出発すると言ったら、構わないからおいでと誘われ、実はiPadが無ければ分からなかったのですが、次の日がちょうど夏時間に変わる日で、朝の8時30分(前日までなら7時30分)くらいに行ったのですが、ホールの人達は出勤したばっかりでしたが、シェフのマンマが挨拶に出てきてくれて、厨房においでと誘われ行ったところ、前日夜中まで働いてはずなのに、皆んな全開で仕込みしてました。
イタリア人がよく働かないと言われてますが、そんなの嘘です。特に洗い場 のシニョーラ達なんか、無茶苦茶働きます。私も25年前、こういう中に入って料理を作らさせて頂いていたのだと思うと、感慨深いものがありました。当時のリストランテは、郷土料理にそれぞれのシェフ達の解釈が入り、夢のある料理でした。本当にキッチン、ホールが一体となって夢のある料理を作り出している素晴らしいリストランテでした。是非また、行こうと思っております。少年ジャンプのようなワインリストにまだまだ飲みたいワインが一杯ありました。
Taurasi Riserva “Vigna Cinque Querce” 1988 / Salvatore Molettieri
Taurasiを飲んでこんなに優雅な気分になったの初めてです。アリアニコという品種の可能性を最大限に生かした素晴らしいワインです。