IL CANTUCCIO

Nataleも終わりCapodannoも終わりEpifaniaも終わりすっかりご無沙汰しております。今年も是非よろしくお願いします。

長岡京市にある”イル・カントゥチョ”さんご存知でしょうか?。私が28歳の時に雇われシェフとして、招いていただいたお店です。前身の”オンエアー”という喫茶店から働かせていただいたのですが、昨年いっぱいでお店を閉められました。私と最初にオープンから一緒に働いてた後輩が私のあと頑張ってくれていたのですが、残念です。15年前郊外で本格的なイタリア料理が少なく、、今思えば私自身がやりたい事の方が強く無謀なスタートだったと思います。コペルトをいただいたり、お水をガス入りガスなしを選べたり、全メニューアラカルトだけにしたり、コーヒーはエスプレッソだけにしたり、リゾットにはフォークしか出さなかったりとその他いっぱいどうしてもイタリアを感じて欲しかったのを思い出します。しかしイズミヤの横という事もあり、まだイタリア料理に慣れてない方も多く、喫茶店の後ということもあり、料理以外のソフト面をもう少し柔軟にできてたらなぁと今になって思います。それはそれはお客様に怒られました。自分ではこだわりを持ってやってたつもりでしたが、お客様、従業員、オーナーさんなど周りに気を配る余裕もなく、ただのエゴイストになってたと思います。イルカンの後半の2001年くらいからすこしやり方を変えていったのを思い出します。今の言葉でいうぶれてきたのだと思います。イルカンからのお客様に2001年までの前半時代の私のすることが面白かったと言われる事があります。

ボッカもオープン当初思ってたお店と少し方向が変わってきたのは事実です。最初のコンセプトが”ワインと料理”でした。もう一度原点に戻りイタリアのどの都市でもいっぱい行ったエノテカをしたいと思っております。今流行りのバールと変わりないといえばないですが、イタリアのバールはパスタと呼ばれるタルトやパニーノなどは食べれますが基本的にカッフェを飲みに行くところです。エノテカはワインをメインに行くところで、あと食事もできます。あえて言いますがバールやバルではなくエノテカです。このエノテカは本物のイタリアにしたいと思っております。”Cul del suc”や”Roscioli”や”Marcucci”や”Le case”など好きなエノテカの名前をあげてたらキリがないですが、ワインリストを少年ジャンプのように食い入って何度も何度も読み続けても飽きのこない華のあるリストを作りたいですね。

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