イタリアにいた時代、月に一回どこか田舎のトラットリアやリストランテに行くことを楽しみにしてました。バスや電車やら乗り継いでやっと着いた町からさらにのどかな田園風景の中を歩いてやっとあるリストランテだけど、店内は満席でにぎわってるというのが大好きでした。当時一番好きだったのが、Maleoという小さい町にあるAlbergo del Soleというリストランテでした。Maleoの駅が無人駅で着いたのが日が暮れるかどうかくらいの時間で、駅前にはすばらしい田園風景が広がり、今みたいにスマフォもなくとりあえず人に聞かないとたどり着けないと思ったのですが、人っ子一人歩いてない状態で焦っていたら100mくらい向こうに女の子が自転車に乗ってるのを発見し、必死に走って追いついたらリストランテまでこの怪しい東洋人と一緒に行ってくれたのを思いだすようなところに休みの日に行ってきました。
京都から電車を乗り継いで素晴らしい景色を眺めながら着いたのどかな駅から、山道を歩くこと20分にある料理店ですが店内は満席でした。イタリアから帰った20年くらい前なら全然信じられなかったところに、今いっぱいイタリア料理店がありすごくいい時代になったなぁと思います。
MaleoのAlbergo del Soleで食べたのが、Insalata di cappone,Pappardelle al sugo di anatra,Faraona alle meleなのですが、とりわけcapponeがすごく美味しくて感動しました。飲んだワインがOdderoのBarolo 1982でこれまた素晴らしく、店内も長テーブルに皆で座り色々なひとと会話しながら食事を楽しむという形でした。いまだにAlbergo del Soleみたいなリストランテをどこか田舎でしたいとずっと思っております。