日本人には聞きなれない州のアブルッツォ。どうしても行ってみたかったトラットリアがマルケとの州境にあるColonnellaという町にある”Zenobi”です。行く前にグーグルマップで調べてのスタートだったのですが、場所が正しくなかったのかまたもや迷子の迷子の子猫ちゃんです。20時も過ぎて途方に暮れそうになってたら、たまたま家の前でお話をされてるシニョーラ達がいたので聞いてみると、”あと1キロくらい真っ直ぐ行って左の坂を下ったところだ”と教えてもらい、やっとたどり着けました。
大変気持ちのいいテラス席での食事です。まずは楽しみにしてたワインリストを拝見。さすがアブルッツォ!赤はMontepulciano d’Aburuzzoばっかりです。全然知らないワイナリーもたくさんあります。ユーロの左横の表示はアルコール度数です。
折角なのでこの機会しか飲めないというか飲まないロゼを飲もうということになり、チェラスオーロといえばValentiniでしょう。しかしここで事件がおこりました。カメリエーレの息子さんが抜栓に失敗し、コルクが途中で割れてしまったのですが、これはブショネだとなり、どうみても抜栓の仕方が悪かったと思われたのですが、新しいボトルにチェンジになりました。これが後々にとなりのご夫婦が参加してのバトルに発展したのでした。
プリモのメニューです。やはりキタッラは外せないでしょう。chitarraと書かなくMacheronciniと表示されてます。ソースがカリオストロ風肉団子ソースでした。
セコンドは悩みました。
21時を過ぎてやっと日が暮れてきました。知らない間に店内は満席です。家族連れからご年配のご夫婦まで様々なお客様がいらっしゃいます。それも周りに家も何にもないこの田舎のレストランに…羨ましいです。
まず揚げパンとペコリーノチーズが出てきて、プリモが、”Timballo”にするか悩んだのですが、”Zuppa di nonna Nina”です。ニーナおばあちゃんのスープです。
セコンドがなんか仔羊に見えますが、”Filetto di maiale al ginepro”豚ヒレのねずの実風味です。
最後はCocomeroです。
ワイン関係のお仕事をされているお隣のご夫婦と、食事の途中から色々お話をしてたのですが、旦那さんが最初に抜栓に失敗したワインはブショネではないという話を息子さんに言ったところ、じゃあ飲んでみろとなり、旦那さんが試飲されてやっぱりブショネでないと言ったものだから、他のお客様も交えての大バトルに発展してしまいました。
”日本に行ったらたら是非伺うよ”という社交辞令な挨拶をしてお隣のご夫婦と別れました。
イタリアの田舎町によくあるご家族で経営されていて、シェフのお母さんも含め皆さん大変愛想もよく、きびきびとしたサービスもすごく好感がもてます。ワインリストも大変すばらしく、料理も文句なく美味しくまた是非再訪したいですね。
ここのピッカンテオイルも大変おいしいです。試しに作ってみたのですが、辛すぎました。あんなまろやかにならないんですよね。