Barolo Vigneto Campe 2000/ La Spinetta
ワインセラーでワインを検品してましたら、噴いている感じがあったので開けました。この2000年がファーストヴィンテージで、バローロエリアの北東のGrinzane CavourのクリュCampeで作られるワイン。あまり聞かない地区ですが、一番最初にCavour氏がネッビオーロの生育に成功したのがこの地区の名前の由来です。Spinettaといえばモスカートで評価を受け、89年に”Pin”をリリースして、95年にガッリーナ、96年にスタルデッリ、97年にヴァレイラーノとバルバレスコをリリース、そして00年にバローロとRivetti氏の情熱は止まる事をしりません。あとSpinettaと言えば”サイ”ですよね。サイは一度決意したら、迷うことなく、走り続ける動物といわれているのがRivetti氏の姿勢を表すシンボルとして採用されました。あのサイは、Albrecht Durerが1515年に描いたものなのですが、当時ヨーロッパでは、生きたサイを目にする機会がなく、彼自身も見たことがなく、なんと人づてに伝え聞いて描いたそうです。すごいですね。今回は百獣の王ライオンのバローロです。バリック一辺倒だったのが、原点回帰なのか大樽に戻したり、バリックと併用したりとバローロ自体10年前と比べるとずいぶん変わったなと思います。その中で新樽で24ヶ月熟成という今の時代を逆行したパワフルなバローロです。グラスに注いだ瞬間からエロさ全開です。煮詰めたフレッシュなイチゴ、カカオ、シガー、分厚いタンニンと樽の少しきつめのトースト香と余韻も長いです。今飲んでもRivettiワールドですが、あと5年後にはもう少しやわらかいボディになってると思います。ただ力強いワインが好きな方は、是非今のうちの飲んで下さい。まだ、2000年も当店でご用意しております。